本堂の屋根組が出来上がりました。
隅木を入れて化粧垂木と、茅負を繋ぎました。
裏甲や化粧裏板などが収まり屋根下地工事に掛ります。
正面向拝の部分
縋破風に茅負が刺さり軒の出を支えます。
向拝の屋根下地、太い丸太、桔木を入れますこれが屋根の荷重を支える大事な部材です。
化粧庇の上は太い桔木が沢山入ります。
妻の破風板米ヒバ材、水に強く油を沢山含んでいる材料なので、腐れにくい材質です。
桔木を固定して屋根の荷重を支える様に天秤梁に成り、瓦などの荷重を支える様に固定します。
桔木にはもう一つの役割が有ります。庇の先端の軒反りの線を出す役割です。
美しい軒の線を出すように桔木の固定の仕方で調整します。
本堂の正面、形が出来て来ました。
旧本堂の像鼻、移設されてから100年、その以前からついて居たものなので200年から
300年位は経っている物だと思います。かなり傷んでいたので復元しました。
成るべく忠実に復元して左右と合う様に作り直しました。
旧本堂の手挟み、まだまだ使えるので再利用しました。
新築の本堂と合わない部分は梁足して偽和感のない様に補修して有ります。
屋根工事の大詰めです。
向拝の箕甲の下地
屋根がほぼ出来上がりました。